Prtty Boy : 後編




数十分前に来た訪問客はずっと同じ姿勢。
ベッドの上で、枕を抱えて体育座り
…泣いてるのか?


Pretty Boy後半


ピクリともせず、膝に顔を預けて下を向いている
最初は気にせずにいた俺だったけど、気になる。

「…わかし?」
「んぅ……」

身体を少し動かして反応はしたものの、また動かなくなる。

「おねむ…かな?」

時計を見ると10時半程。
まだ8歳の子供からしたら、眠たくなる時間だろう
今日は、お母さんもいない。そんな疲れもあるだろう。

「わか!わか!」
「ん…?」
「ホラ、寝るよ?枕そこ、置いて」

俺がいつも使ってる大きい枕を手前に寄せて、空いた所を指差して指図すると
寝惚けてるからなのか、若はちゃんと聞き入れ俺の枕の隣に自分の枕を置いた。

「よくできました。」

そう言い頭を撫でると、少し嬉しそうなわかの顔
いつも母親がしている「しつけ」のひとつだ。

「ホラ、早く寝よ?明日学校だろ」
「ん…わかった」

寝惚けてるせいか、どこか素直なわかに命令すると
すぐ聞き入れて布団の中に潜り込んだ
ずっと眠たかったのかすぐ寝息をたてて寝ている
反抗的な目を向けて、反抗的な態度をとっても、やはり8歳。まだ幼い。

俺も寝ようと思い、布団の中へ潜り込んだ
少し、冗談半分でわかのお腹を叩く
ポン ポン ポン ポン
母親が、よく子供の寝ているお腹を叩くのと同じようにして、叩いた
お腹を叩かれて違和感は無いのかと思いながらも、なぜか叩く事に夢中になっていた
ポン ポン ポン ポン
わかが起きる気配がないので、違和感が無いのだと思った。
その時、いきなり仰向けで寝ていた身体を此方に向けてきた。

「!」
咄嗟に、俺は手を放した。
「ん…」
「わか…?起こした?」
「にぃ…ちゃ…」
「…!」

初めて、だった。
わかが俺を初めて「お兄ちゃん」と呼んだ

「にぃちゃ…ん」
「!ん…?な、何?」
「て…。おてて」
「??…あ…!そっか」

俺は止まっていた手の動きを再開させ、
身体を此方へ向けたわかの脇腹を、ポン ポンと叩いていく
すると、わかは嬉しそうな笑みを浮かべ
“おやすみなさい”
と、小さく囁いた





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