あめあめふれふれ　かあさんが
じゃのめでおむかえ　うれしいな



「…あめふりですか」
「せぇーかーい！」

あたったからーと小さな飴玉をくれた
…あまり好きじゃないんですけど



あらあらあのこは  ずぶぬれだ
やなぎのねかたで  ないている



ジロー先輩の歌声が屋上に響く
雨のお陰で部活がないからと、誘ってきたのはもちろんジロー先輩から。



かあさんぼくのを  かしましょか
きみきみこのかさ  さしたまえ



今の状況に似合いすぎているこの唄に聴き惚れてしまっている
とても、心地良い空間


ぼくならいいんだ  かあさんの
おおきなじゃのめに  はいってく



なんで雨なのに屋上に来たんだろう
そう思っていると、ジロー先輩がいきなりキスしてきた


「帰ろっか」





ピッチピッチ  チャップチャップ
ランランラン








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